あれから20年

imageあの日のあの時間、ワタシは寝ていました。
ズンと突き上げるような感じがした後、今までに感じたコトのない大きな揺れが来て寝室にあった大きくて重いタンスが浮き上がって揺れていたように思います。
実のところ、寝ていたし外は真っ暗だったし、その時は何が起こったのか全く分からず布団からも出られませんでした。
幸い、建って間もない集合住宅の我が家はほとんど被害はありませんでした。
でも近所の戸建ては倒壊、半倒壊の御宅もあり、ライフラインの復旧はずいぶん時間がかかりました。
生まれて育った神戸の街から黒い煙が上がり、高速道路が倒れている映像が信じられなくて
それを観るとただただ涙が出て止まりませんでした。

次の日に主人は神戸に住んでいる友達の家に救援物資を持って行くと、大阪港から高速艇に乗って行ってしまいました。
余震の続く中、大丈夫だろうか…ととても心配だったのを憶えています。
その後も主人はその建物に住んでいてイイのかを判定するボランティアで、神戸の街を回りました。
ワタシもボランティアで神戸の街に行きました。
これは夢…?と思うほどまるで爆撃を受けたような残骸、1階2階部分がペシャンコになってる大きなマンション、今にも倒れてきそうな傾いた家、どれも現実と思えないものばかりでした。
今でもいろんなことが鮮明に蘇ります。

だからこちらにきても、いつか地震はやってくるという覚悟があったような気がします。
そして東日本大震災。
覚悟していたのに、また違う地震の怖さを見せつけられました。

あれから20年、今朝も穏やかな朝を迎えられました。
でも決して忘れることなく、イツカやってくるであろう地震に備えなければいけないと改めて思います。

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