モノコト

日々のものこと

歌舞伎デビュー

新しくなった歌舞伎座前から一度行ってみたかった歌舞伎。
でも、ひとりで行くには少々敷居が高く、どうやってチケットを取ったらよいのかもわからず…。
そう思っていたところ、歌舞伎がお好きで詳しい方が結構身近にいらっしゃったのです!
なんて幸運なのでしょう〜。
で、素人が観てもオモシロイ演目がかかる時は、是非ご一緒させて欲しいとお願いしておりました。
そして、そして今回初めて歌舞伎観覧デビューと相成りました!

義経千本桜演目は「義経千本桜」の第三部「狐忠信」
頂いたチラシを何度も読んだけれど、イマイチよくわからない内容。

「道行初音旅」吉野山で静御前と家来佐藤忠信が旅をしているところへ鎌倉から追手がやってきて忠信が蹴散らすというシーン。静御前の市川染五郎さんキレイでした。

「川連法眼館」吉野山中の川連法眼館(に匿われていた)の義経のもとに佐藤忠信が参上します。でも静御前の行方は覚えていません。そこに静御前が現れ、途中はぐれた忠信がそこにいるのに驚きます。そしてもう一人の忠信が現れ、付き添っていた忠信は静御前が持っていた(義経からもらった)初音の鼓の皮になったキツネ夫婦の子供というコトがわかるという、結構奇想天外なストーリー展開。

エヘヘ、これを読んでも知らない方は、エ?何それ?って思われた方もいらっしゃっるでしょう。
要するにお父さんお母さんキツネが鼓にされたので、それを持ってた静御前を家来に化けて守っていたというお話です。
キツネちゃんが四代目市川猿之助さんです。
いろんなところから出たり入ったり、着物も早変わり、そしてラストシーンは宙乗りの見どころ満載の演目。
緞帳も美しい。何枚かあって次々変わる。どれも美しい開演前はお写真撮ってもイイんですって。
今回、初心者でも無理なくチケットが買える3階席。
リーズナブルなのに舞台の奥行きや全体がよく見えてとてもヨカッたです。
見えるでしょうか?
天井近くの黒いワイヤー。
最後、キツネちゃんが鼓をもらって花道から空を飛んで帰っていく時、すぐ横を猿之助さんが宙乗りで通り過ぎる最高の席。
そういうコトも素人ではなかなかわからないのでホント、感謝です。
桜の花吹雪が舞う、その宙乗りがトリハダ興奮モノでした!!

厳密に言うと歌舞伎は二回目。
高校生の時に日本の文化に触れるとかで、みんなでホールに観に行ったのが初めてです。
その時の演目があまりに分かりにくく、地味な内容だったので正直面白くなかった…。
たぶん今回のような演目だったら、違ったでしょうネェ…。

歌舞伎をちゃんと観て感じたコト。
途中わからなかったクダリもあったけれど、全体的には素晴らしいエンターテイメント。
メディアではいつも人気役者さんばかり取り上げますが、主役だけでなく端役の方々、長唄などのカミシモ三味線チーム、効果音の方々、黒子裏方の方々、大道具小道具衣裳カツラ…どれひとつ欠けても成立しない舞台だと言うコトがわかりました。
みなさん一丸となって作り上げてる舞台なのです。
ワタシとしては衣裳の色遣い色合わせもとても気になりました。
とは言っても猿之助さんの身体能力には、ホントびっくり!
公演中、毎日あんなコトして大丈夫なのぉ〜と心配になるくらいです。
すっかり歌舞伎のトリコになってしまったよーな気がします。

初心者にチケットから歌舞伎のイロハまで教えてくださって、エキサイティングな歌舞伎を見せて頂きありがとうございました。
また是非連れてってくださいネ!


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