モノコト

日々のものこと

曜変天目が好き!

image昨日、東京ミッドタウンにあるサントリーミュージアム藤田美術館の曜変天目を観に行きました。

話は長くなりますが、ワタシ茶道具が好きで大阪に住んでいる時、名物の茶道具を観に美術館に通った時期がありました。
関西には名品の茶道具を観られる美術館が多いんです。
京都は楽美術館、北村美術館、野村美術館、泉屋博古館。
大阪には藤田美術館、湯木美術館、逸翁美術館、東洋陶磁美術館。
兵庫(神戸)には香雪美術館、頴川美術館(えがわびじゅつかん)、滴翠美術館(てきすいびじゅつかん)。
だいたいは大実業家のコレクションの美術品や茶道具です。
邸宅がそのまま美術館になっているトコロもあり、喧騒から離れてゆっくり鑑賞してリラックスの出来る場所でした。

特に好きな茶碗は大井戸茶碗。
あれ?曜変天目のお話でした。
好きな茶碗は井戸なのですが、美術品として曜変天目が大好きなのです。
ご存知だとは思いますが、曜変天目は三つ。(四つとか五つとかという話もありますが)
東京の静嘉堂文庫美術館、京都の大徳寺龍光院、そして大阪の藤田美術館にあります。
小さな天目茶碗の中に大きな宇宙が広がっているような瑠璃色の美しさに惹かれました。
藤田美術館の曜変天目はほぼ10数年来の再会です。

サントリーミュージアムの曜変天目展示まわりは一番の人だかり。
ワタシの前に年配のご夫婦が話しながら鑑賞されていました。
「思っていたのと違うなぁ〜思っていたのと違うなぁ〜地味だ!地味だ!」とダンナさまが連呼されていました。
え?思っていたのとどう違うの?なんで地味?と思ったワタシはキニナッテ聞いてしまいました。
「ナニに比べてどう違うのですか?」って。
「いやぁ静嘉堂のモノに比べて地味だし小さいなと思って」とその方。
そうか…静嘉堂文庫のが一番瑠璃色が鮮やかです。
「静嘉堂の方が鮮やかですネ。大徳寺のが一番地味ですヨネ」と何の気なしに言うと
「エ!大徳寺のを観たんですか!」と言われました。
初めて曜変天目を観たのが、ずいぶん前に京博で観た大徳寺の茶碗でした。
それが好き好きになったキッカケです。
今はほとんど非公開、その時に観られたのがラッキーだったのですネ。
「それぞれどれもステキですネー」と言って別れました。
曜変天目ファンってホント多い。
また機会があったら美しい曜変天目に再会したいです。

そしてミッドタウンの福光屋さんで催されている田辺京子さんの展覧会にも寄りました。
これも隣で観ていらっしゃった年配のご夫婦に「この方ご存知?」と聞かれ(ナゼか歳上の方によく話しかけられます)「いま人気の九谷焼の作家さんです。伊勢丹や銀座松屋さんでも展示されてます。」と好きな作家さんを宣伝しました(笑)
福光屋さんのキャラクターフクちゃんの絵の作品があったらしいのですが、もうなくて見られなかった。ザンネンです!

朝から余宮隆さんの展覧会に行き、青山のスパイラルの展示を観て、髪を切り(もうすごく短くなりました)、ミッドタウンに行きと盛りだくさんの一日でした。
さすがに今日は少々グロッキー(主人にいつもグロッキーは死語やでと言われます)、ゆっくりしています(笑)


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